ある日の参観日、娘にあてて
校内の階段を上がり、君がいる教室を目指す
ぼくが教室にさしかかると、君は目を輝かせて手を振ってくれたね
国語の授業、君はとてもはりきって発表していたね。
前の参観のときと比べると
小三になった君の机や椅子は、少し小さくなったように思えたよ
君は日々、成長しているのだね。
前より少し大きくなった背中を、教室の後ろのほうで
ぼくはしっかり見つめていたよ
そして君のこれからに思いをはせたんだ
ぼくは、君が素敵なレディになれるよう
君が人に優しく、快活で、賢くあるよう
困難に立ち向かい、自分の道を拓けるよう
きみもいつかは、誰かにきっと恋をするのだろう
誰かを愛するというのは、とても素敵なことなんだ。
何万人も、何億人もいる「ただの」人
その人と思い、ふれあうことが出来たら
二人はお互いを必要とし合うんだ。
君が恋した人は、
その瞬間、きみにとって世界で唯一の存在になるだろう
恋に落ち、その人を想うことは、とても素敵なことなんだ。
僕は君が、いろんな事をかんがえ
いろんな人とであい、誰かを愛したり、わかれたり、また愛したり
そうして歩いていく道を、出来の悪いパパなりに照らしていきたいと思っている。
天国のママのぶんも、しっかりとね。
娘よ、ぼくはきみを愛しています。